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ゴッドファーザー(1972年 アメリカ)

  • 執筆者の写真: kayukawa-clinic
    kayukawa-clinic
  • 1 日前
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更新日:1 日前

愛知保険医新聞刊


   世界大恐慌後のシチリア系移民のマフィアの権力争いは今でも続いている。大恐慌は数百万人を超える失業と社会不安、そしてファシズムを醸成しただけではなく、裏社会の暗躍を野放しにした。

 ドンコルレオーネ(マーロン・ブランド)の屋敷では、娘コニーの結婚式が行なわれていた。コルレオーネは、如何に貧しく微力でも、助けを求めてくればどんな困難な問題でも解決した。

 末の息子マイケル(アル・パチーノ)は、裏社会には加わらず正業につくことを望んでいた。父の狙撃が伝えられるや家に駈けつけ、偶然にも二度目の襲撃からドンの命を救う。ドンの家では長男のソニーが部下を指揮したが、一家の養子で顧問役のトム(ロバート・デュヴァル)は、五大ファミリーとの全面戦争を避けようとした。だがソロッツォを殺さなければドンの命は危うい。タッタリアとの闘いは熾烈をきわめ、持ち前の衝動的な性格が災いしてソニーは敵の罠に落ちた。そんななかでドンの傷も癒え、和解が成立した。二年後、米国に帰ったマイケルはドンの跡を襲う。ある日の朝、孫と遊んでいたドンが急に倒れた。偉大なるゴッドファーザーは、多くの人々が悲しみにくれる中で安らかに死を迎えた。

 「ゴッドファーザー」は、世界大恐慌後の米国に登場した珍獣かも知れない。日独伊を席巻したファシズムが米国では主流を占めなかったのは何故か。経済の三%に関与するマフィアなど遥かに及ばない世界最大のロックフェラー財閥の暗躍は意外にも知られていない。“Change”をかけ声にしたオバマもロックフェラーのマリオネットに過ぎないという穿った見方もある。

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