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ひとりぼっちの青春(1970年 アメリカ)

  • 執筆者の写真: kayukawa-clinic
    kayukawa-clinic
  • 4月10日
  • 読了時間: 2分

更新日:4月16日

愛知保険医新聞刊


  大恐慌下の一九三二年ハリウッドも失業者で溢れていた、「ひとりぼっちの青春」は未来を奪われた若者を描いた。その中の一人、ロバートはある通りのマラソン・ダンス場に流れ込む。マラソン・ダンスとは昼夜ぶっ通しで踊り続け、最後に残った者に賞金が与えられる見せ物。プロモーターのロッキーは参加者を募っていた。参加者は船乗りやアリス、身重な女ルビー、グロリア(ジェーン・フォンダ)たちであった。グロリアは連れが病気で困っていたが、ロッキーがロバートと組ませて、ダンスは始められた。グロリアとロバートは踊り続けるうちに次第に打ち解ける。ダンスは数日間続けられ、脱落者も増えていった。見物人を楽しませるための「ダービーレース」が取り入れられた。それは、四組のダンサー達の耐久力比べで、最後の一組が勝ち残るレースであった。ロバートとグロリアも参加したが、やがてロバートは筋肉がつって踊れなくなった。グロリアは、今までの苦労が水の泡になると言って彼を引きずりながら踊り続けるが、ロバートはダウン。やがて「ダービーレース」でアリスと組んだ船乗りが心臓発作で倒れる。再び組んだロバートとグロリアは、ロッキーから余興で花嫁花婿になれと勧められたが、かつがれている事を知った。式の費用は二人持ちだったのだ。優勝しても一文にならないのを知ったグロリアは憤慨しその場を去る。全てに絶望したグロリアに懇願されて彼女の頭を拳銃で射ち抜いた彼は、近づいた警官に「廃馬は射ち殺すんでしょう?」と自棄的に語る。いくら努力しても報われない「アメリカン・リアリティ」の時代だった。


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